並木印象

近所のごはん屋さん、ブルームさんで
食事をして食後の珈琲を飲みながら、
石田千さんの先月出た新刊

「並木印象」

を読む。

この作品は、最初、紀伊國屋書店
PR誌【ifeel】に連載が始まり、
この冊子が4回程で廃刊になって、
新しく出来たPR誌【scripta】に連載が
復活されたかと思ったらすぐに終了。

毎回本屋に通い、うきうきしながら
無料の冊子を貰ってた。そんな矢先で
胸にぽっかり穴が空いた感じでいたら
暫くたって平凡社のPR誌【月刊百科】で
復活したという物。

こちらは、その3誌の連載と書き下ろしを
纏めた一冊。

石田さんの文章は、どこかアンニュイで
読み終わってから、ぼんやり残った
余韻に酔いしれる作品。

雨の日に、室内で珈琲を飲みながら、
ページをめくると、どこから草木の
青臭さが鼻をかすめるような、ふと、
知らない並木道を歩いたような、
そんな気分になれる一冊です。